願書や面接の準備を始めると、
「何か特別な体験をさせた方がいいのでしょうか。」
という声をよく耳にします。
でも私は、受験を終えて感じたことがあります。
面接で話せる経験は、特別なイベントではなく、毎日の暮らしの中にあるということです。
願書の記事でもお伝えしましたが、まずはご両親で、
「どんな子に育ってほしいのか。」
「子どもに伝えたいことは何か。」
を話し合ってみてください。
その想いが決まると、日々の過ごし方も自然と変わってきます。
自然は最高の先生
私は、自然に触れる時間をとても大切にしていました。
受験のためというよりも、子どもの五感を育てたいという思いがあったからです。
花の香りを感じる。
土に触れる。
虫の鳴き声を聞く。
風を感じる。
季節の移り変わりを知る。
こうした経験は、2〜3歳の子どもでも十分に感じ取ることができます。
世間では、
「まだ2歳、3歳だから分からない。」
と思われることもあります。
でも、受験を経験して感じたのは、
子どもは、大人が思っている以上に多くのことを感じ、吸収しているということでした。
だから私は、娘を一人の人として尊重し、できるだけ対等に接することを心掛けていました。
身近な体験で十分
わが家では、祖父母の畑でサクランボやトマト、ナス、ゴーヤなどを育てさせてもらいました。
自宅のベランダでもイチゴやブルーベリーを育て、毎日一緒に水やりをしました。
植物の成長を見守る中で、娘は食べ物にも興味を持ち、苦手だったトマトを食べられるようになりました。
特別な場所へ行かなくても、毎日の暮らしの中で得られる学びはたくさんあります。
季節を感じる暮らし
休日には林試の森へ虫を探しに出かけたり、主人の実家へ帰省した際には山菜採りを体験したりしました。
自分たちで採った山菜を天ぷらにして食べる時間は、親子にとって大切な思い出になっています。
また、お月見にはお団子を作り、すすきを飾って豊作を願いました。
季節の行事を大切にすることは、日本の文化を知るだけでなく、家族で同じ時間を共有する機会にもなります。
教会で学んだこと
受験する園にはプロテスタントやカトリックの園も多かったため、毎週日曜日は教会へ通いました。
毎週通うことで、礼拝だけではなく、人を思いやる心や感謝する気持ちについて考える機会が増えました。
特に印象に残っているのは、終戦記念日に戦争を経験された方のお話を伺ったことです。
幼い娘にどこまで伝わったかは分かりません。
それでも、命の大切さや平和について家族で話すきっかけになり、私自身が子どもに伝えたいことの原点を改めて考える時間になりました。
「やらなければ」ではなく、「楽しもう」
受験が近づくと、どうしても親も子も息が詰まってしまう時があります。
そんな時は、思い切って旅行へ出かけるのもいいと思います。
沖縄でウミガメの産卵を見る。
広島で平和について学ぶ。
地方で自然に触れる。
行き先に正解はありません。
大切なのは、「願書のため」ではなく、「家族で豊かな時間を過ごすこと」。
その積み重ねが、自然と願書や面接で語れる経験になっていくのだと思います。
面接で話せるエピソードは、特別な一日ではなく、毎日の暮らしの中から生まれます。
だからこそ、焦らず、お子さまと一緒に季節を感じ、自然に触れ、家族の時間を大切に過ごしてみてください。 その時間は、きっと受験だけではなく、お子さまの一生の財産になるはずです。
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